前からだろっちゃぁ前からなんだけど、最近特にアークのArro22を背負ってる人が目立つような気がする。
自分の場合、職場に最寄りの駅から職場へのバスに確実に1人いるからもうもろバッティング。しかもたぶん街でしか使ってないピカピカの。
今さらアウトドアにも普通に持ち出している少し色あせたArroを背負ってくのも、後からマネしたみたいで気が引けるじゃねーか。
それにこれ、完全にカジュアルだしね。街:外:ビジネス比で言えば、7:3:0な感じ。アウトドアにも使えるんだけどもう少しフォーマルな場面でも使えるリュックはないものか。
ということで、以下の条件でカバンを探す。
・リュックタイプ
・スーツでも違和感なく、お客さんとの打ち合わせに持って行っても許せるレベル
・アウトドアでの使用にも耐える
・カッコいい
そんなのあるかあああ!
と思ったらあったあああああ!!
THE NORTH FACE SCORIA
オシュマンズや石井やA&Fやムラサキや、けっこうアチコチ探してもなかなかなく、やっと吉祥寺のエルブレスでカモ柄のSALE品を見たときは、うーんやっぱモノが入らな過ぎるなぁ、仕様上は40Lってなってるけど実質10Lくらいしか入らなそう、しかも開け閉めがめっちゃ使いにくいし。これ、ちょっと設計が煮詰め不足だろー。
と一旦はスルーしたんだけど昭島アウトドアビレッジのTNFで見たら、エルブレスのディスプレイ方法が悪かったっぽく、思ったよりも容量があるっぽいことが判明。
そしてなんといっても使いにくそうなところがいい。これは 『買う人いない』 だろ!
ということでブラックを購入。
Arro22と比較してみる。
まず外観。
サイズはSCORIAが一回り大きい感じ。
ロゴも控え目だし、全体的に上品で仕事に持って行っても許せるレベル。
なにかに寄りかからせないと置けないArroに比べ、自立するところはとても優秀な仕様だと思う。しかも底のサイズが、うちのペグセットがちょうど収まるサイズなところがオレ限定で素晴らしいところ。(ちなみにペグは25cm)
アウトドア用品の運搬という視点で考えるとけっこう重要なサイド部の仕様についてだけど、Arroはポケットはあるけどストラップがないので長いものを取り付けるのは無理。もともとハイドレーション用でショルダーベルトにチューブを通すことができるようになっている。
一方、SCORIAには上下にストラップがついてるけどポケットはない。このストラップは物を取り付けるためとというよりは、物が入ってないときに全体を薄くするための整形用という印象なので、締め付け強度が収納室内部からの干渉を受けやすいし、ストラップ取り付け部分に十分な強度があるのか不明。でも付けられないことはないというのは重要なポイント。
チェストベルトの位置調整は、Arroの5段階に対し、SCORIAは無段階。
フロントにあるサブ収納室について、Arroはメインとの独立性が高く影響を受けにくいデザイン。
SCORIAはメインにいっぱい物を入れるとこっちにはほとんど何も入れられなくなる。下部にメッシュの仕切りがあって、小さいものがこぼれ落ちにくくなっているところはなかなか気が利いている。
一方、Arroと比べるとSCORIAは細部にやや安っぽいところがある。やはりArro、クソ高いだけのことはある。
まずトップに付けられたハンドル。
Arroのハンドルは優秀。SCORIAはおまけって感じ。隙間もないので指をねじ込んでから持つ感じ。
ショルダーベルトもやはりArroが素晴らしいね。クッションに厚みがあるし、下だけでなく上にもアジャスターがあってフィッティングの自由度が高いし、常にループを保持していて咄嗟に腕を入れやすい。背負い心地も抜群だし、背負った時のバランスもいい。なにしろArroは片方のベルトだけで背負ったときの安定感がスゴいよね。さすが。
一方SCORIAはベルトがペラっとしてるし、片方だけで背負うと若干ずり落ちそうな不安定感がある。
背面はArroの方がパッドが厚くてシックリくるかな。ただ、パッドにロゴの始祖鳥の絵が彫られてるってのは、ホント意味ない。w
フロントジッパーはともに止水仕様だけど、エンドの防水処理などがSCORIAは若干テキトー。
生地はArroの方が丈夫な感じ。硬いものを無理やり詰め込んだ時、破れそうな心配がちょっとするのはSCORIA。
収納力を見てみよう。スペック上は、Arroの22Lに対してSCORIAは40Lと、その差、倍。でも実際はどちらも2Lのペットボトルが5、6本入ればいいところかな?という印象だけど。
収納の対象は以下の通り(詳しくは前回記事参照)。
ArroはSCORIAに比べて、焚き火台、火ばさみ、ペーパーホルダー、テーブル、ポールがさらに余った。
SCORIAの最大の問題点は、メイン収納室への唯一のアクセスであるトップローディング部の開閉において、2回巻いて両サイドのストラップを引くという仕様がなにしろ使いにくいところ。
カスタムしてバックルを付けると少しは使いやすくなるかもしれないけど、ここで失敗すると使用に致命的なダメージを与えるのであまりいじりたくない部分。
ということで、一部とても使いにくいところがあるのでお勧めしない。特に私と通勤経路が同じ人は買わないように…
(そのうち改良されたりして)
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